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フジサンケイクラシック 2014

池田勇太は「原因はすべて自分にある」

大好きな富士桜は池田の最終組が、スタートするなり深い霧にのみ込まれた。池田がティショットを打って、セカンド地点に向かって歩いていくのを追いかけるように、霧は覆い被さってきた。

それから2時間以上の競技中断も、降り続いた雨も「それが原因ではない」と、池田。
1番の2打目から、仕切り直しの最終ラウンドは、一進一退の前半を折り返して、11番がすべてだった。

左に曲げたティショットは木に当たり、ラフまで戻ってきたのは命拾いだったが、そこからフェアウェイに戻そうとした2打目は打ち過ぎた。木の下に潜り込んだアプローチを今度はバンカーに打ち込み、リカバリーの3打目は、大きくピンを飛び越していった。

まさかのトリプルボギーで悲願の優勝も、見えなくなった。さらに16番では、池ポチャのボギーと不甲斐ない幕切れに、「原因はすべて自分にある」。高校時代に初めて出たプロの試合がこのフジサンケイクラシックと、そういう意味でも「勝ちに来た」と言い続けて、1打差の首位で迎えた最終日だったが、選手会長の野望も霧にのみ込まれてしまった。

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