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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014

さすがの藤田寛之も・・・

ラストファイト・・・!
朝はさんさんと輝いて、遠くの富士山を照らした太陽も、午後から雲の向こうにすっかりと隠れ、冷たい雨も降り出した。厳しい冷え込みが、手負いの45歳を容赦なく襲った。

左肩痛から来る左手の重さ。「握れなくはないんですけど、しまり具合に欠けるというか重たい分、遅れてくるというか、締まらないというか・・・」。
3番で、8メートルをねじ込み、せっかくバーディを先行させてもそこからは、また放出するばかり。「チャンスにもつかないですし、パーも取れませんし」と自分にあきれ顔で、ずるずると順位を落とした。

それだけに、17番のパー5は気合いが入った。4番のユーティリティで打った241ヤードの2打目を手前10メートルに乗せて「入れてやろうと思った」。それまで散々、打ち切れずにいたパット。このときばかりは1メートル強もカップをオーバーさせる強気のタッチ。
「少しでもスタート時間を遅らせようと思って」といよいよ翌日の最終日はそのくらいしかモチベーションの持っていきようがないのが悔しい。
「今日は3アンダーか、4アンダーで回っておかなければきついと思っていたので」と、自身の優勝が絶対条件の今季最終戦で最終日を前に首位と10打差もついてしまえば、さすがの45歳も、もはや・・・。
「せめて明日は見に来てくださる方に、良いプレーをお見せしたいです」。静かに言った。

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