相変わらずこの日も上がってくるなり、練習場に直行した。左肩に痛みを抱えておきながらも、たっぷり１時間半あまりを打ち込みに費やして「ボギーの数が、ちょっと多すぎる」。

この日もまた５つのボギーを費やして、この２日間で10個のボギーはいつもの45歳らしくない。最後の18番でもアゲンストの風に、５番ウッドを握って「強い球が打ちたいなと思ったのが、かぶった」。
右奥のピン位置に対して、左手前バンカーに打ち込み、「あんなとこ、入れるかな」と、自分にあきれ顔だ。

「今日は短いのを外したり、それも悪さが一段と出てる原因」。終了後の練習ではパッティングの修正にも力を入れた。
通算１オーバーは首位と６打差。
「だいぶ離れたのか、あまり離れていないと考えるのか･･･」。
逆転の賞金王には、藤田にとってもここでの優勝が必須なだけに、「明日はミスなくやりたいですね」。もうこれ以上、落とせない。

• 藤田 寛之