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ダンロップフェニックス 2014

ヒロシは後輩とのプレーオフも「最後の最後がボロボロに」

首位の松山とは7打差から出た最終日は、63を出して追いついた本戦の18ホールで「全部、使い果たしちゃったかな」と、つい言いたくなるのも無理はない、73ホール目になってしまった。
せっかくこぎつけた松山とのプレーオフも、サドンデスの18番で「最後の、最後の1ホールがボロボロだった」。ティショットを右の林に打ち込んでから、不運とミスの連鎖は、脱出を試みた2打目が木に当たってそこから「何も考えられなくなった」と岩田はいう。

松の木の根元のラフからの3打目は、「もっと良い方法があったかもしれないが、冷静さもなかった。フェアウェイから打ちたかった」と切実な願いも、ボールはまた木の幹にぶつかりわずか50センチも前に行かずに、またラフからの4打目も再びラフに打ち込み、5打目もグリーン奥のラフ。ことごとく、ラフにつかまり「体力不足なのか・・・。分からない」。

松山の2つ前の組で上がった岩田には、プレーオフまでに少し時間があった。しかし「優勝スコアは16か、17アンダーまで行くと思った。まさか、プレーオフになるとも思わず」。
思いがけない展開とともに、本戦の18ホールはショットの感触が良く、またパットも「途中から入り出したし何もしないほうが、いけるかなと思った」との目算も、すっかり当てが外れてしまった。

自らも米ツアーの進出を目指し、年末にある米二部ツアーのファイナルQスクールの挑戦も今週、久しぶりに帰国した松山に相談をしてみた上で、自らの判断でエントリーをキャンセル。2週前の世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」での3位の成績を糧に、今年は残り試合で世界ランクを上げていく方法に絞ることに決めた矢先の松山との一騎打ちには、思うところも多い。「今日の結果を反省して、考えて、すぐにとはいきませんが僕もコツコツと世界を目指したい」。
ヒロシはめげずに前に進む。