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アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ 2014

藤田寛之は弟弟子と互いにベタ褒めの初日

早朝から雨と強い風が吹いた前半は仲良く1アンダーで折り返した。「平均すると、5年に一度の割合かな」という、弟弟子との同組ラウンド。「今日は2人で黙々と、耐えに耐えた」と、藤田。
「いや、やっぱり藤田さんは上手かった」と、宮本。
「いやいや・・・宮本さんも上手かったよ。さすが先週の優勝者はボギーを打たない」と互いにべた褒めの初日。

「でも、どっかには負けたくないというのがあるのかな」という後半は、兄弟子がじわりと突き放した。

「今日は、あまりフェアウェイにいかない中でもうまくアプローチでしのいで、なんとかパーを拾えた」と、ボギーなしの68は「100点のゴルフができた」と、藤田。

8番では弟弟子が、絶妙のパーセーブ。ラフから97ヤードの3打目を80センチに寄せた宮本の渾身のパーセーブにはさすがに、「この人、こんなに粘れる人だっけ」と、ひそかに目を見張り、「引っ張られた」と、次の最後の9番では藤田が奥から6メートルのバーディ締めを見せつけた。

先週は、その宮本の4年ぶりのV9を支えた名キャディが今週はまた藤田のもとに戻ってきて「ピーターは、無理な攻めを要求しないところも自分と合うし、的確なアドバイスをくれるので」。堅実な2人はこの難コースでこそ、足並みを合わせて、「やはりメジャー級のセッティングはやりがいがある」と、勝負師の炎が今週も静かに燃える。

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