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LANDIC VanaH杯 KBCオーガスタ・チャレンジ 2013

K・T・ゴン/優勝インタビュー①  無欲で自分のプレーに徹すること、いろいろな意味で勉強になった優勝でした

韓国から日本の名門・東北福祉大ゴルフ部に進学。2004年には大学生№1のタイトル・日本学生で優勝し、2005年にプロ転向したが、なかなか結果をだすことができなかった。
プロ転向した2005年はツアー5試合・チャレンジ2試合に出場して、予選通過は“ゼロ”。ツアーで初めて予選通過を果たしたのが2006年のKBCオーガスタと。
今回、芥屋ゴルフ倶楽部で開催されたLANDIC VanaH杯 KBCオーガスタ・チャレンジで、プロ初優勝をあげたのは必然だったのかもしれない。

日本に来てから11年目で掴み取ったK・T・ゴンの優勝インタビューをお聞きください

(Q/今の気持ちを聞かせて下さい)
本当に嬉しいだけです。それだけですね。
ずっとチャレンジで頑張ってきましたけど、2010年ですかね。3試合連続で最終日最終組でまわって崩れて。2位とか、3位とかずっと優勝まで踏み込むことが出来なかったので、なにが、なにが、一歩が足りないのか悩んで、考え続けていました。

(Q/その足りないと感じていたところは、どうクリアしたのか)
最終日はトップが5アンダーでイーブンカットでしたから全員にチャンスがあった訳ですけど、当然、自分も3アンダーだったからチャンスがあって、今日は欲を出さないようにプレーをしました。スコアボードをみたら欲が出るなと思っていて、スコアボードを全然見なかったんです。最後18番でバーディを入れたときも1打勝っていると思わなかったし、知らなかったので、だからガッツポーズもでなかったし。だから勝ったという瞬間がなかったけど、終わった後に、友達やサポートしてくれる人がたくさん連絡してくれて、本当に嬉しいです。

今年QTランキングが良くなくて、今週もギリギリで出場できたので、応援してくれる人でも出場することを知っている人が少なかった。応援してくれるのはありがたいですけど、自分のなかではプレッシャーもあったので、今週はとにかく自分のゴルフを、ゴルフにだけ集中してやろうと決めてプレーしました。
それが結果的に優勝という良い結果になってくれたと思います。

(Q/優勝は日本・韓国でも初めてですか)
優勝は公式戦では初めてです。韓国でもないです。プロ初優勝です。

今回の優勝で学んだことがたくさんあります。1番は欲をださないこと。今回勝ったけど、次のチャレンジも1打1打、目の前のことに集中して、しっかり自分のなかで、自分の空間を作って頑張ろうと。
裏シードを獲ろうとか、今まではそうやって欲をだして自分のゴルフが出来なくなっていた自分があったので。だから次からは優勝じゃなくても自分が納得するプレーをしていく。今日もパー5、4つを獲って4アンダーで回ってくると目標をつくってプレーをしていたんですけど、結果的にはパー5で4つは獲ったけど4アンダーでは回ってはこれませんでしたが、そういった小さい目標を作って、そういう目標を1つ1つクリアしていくようにしていきたい。

(Q/これで関西オープンとVanaH杯 KBCオーガスタの出場出来るようになりましたが、ツアーではどんな戦いをしていくたい)
今まではツアーだからもっといいプレーをしないと上位にいけない。もっといいショットを打たないといけない。そう思っていたんですけど、そのプレッシャーがどんどん自分を小さくしてしまっていた。自分が出来ることをやるしかない。出来ないことをやろうとしても、出来ないので。
自分が出来ることをやって、成績は後でついてくるものなので。だから、しっかり準備をしていけばいいと思っています。。
今回の優勝で、自分が出来ることをしっかりやっていけば、結果も付いてくるということも形ででてくれたので、これからは自信をもってプレーすることも出来ると思います。
140人との戦いじゃなくて、自分と自分との戦いであったり、コースとの戦いであったり。最後の最後は相手との戦いになってくることもあるでしょうけど。だから、今は自分の出来るプレーをして、どこまでいけるのか戦ってみたいですね。

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