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〜全英への道〜ミズノオープン 2013

大会2勝目を狙う、今野康晴【インタビュー動画】

2000年の今大会チャンピオン。しかも、当時の会場もここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で、あれから13年たって、ところどころ様変わりもしたとはいえ、勝手知ったるコースは、意気揚々と出ていった。

スタートからなんと連続のチップイン。1番は、グリーンの左からサンドウェッジでバーディを奪うと2番のパー5は、これまたサンドウェッジで打った30ヤードのアプローチがまたしても、カップを捕らえてイーグルだ。

グリーンに改造がほどこされた続く3番のパー3は、「今までとはまるっきり違うホールになってしまった」と、その変化に目を剥きながらも、歴代チャンピオンにはハンディにもならない。4メートルのチャンスにつけて、わずか3ホールで4アンダーは、みごとなロケットダッシュだ。

全英オープンの出場権がかかった今大会で、好スタートを切った。2006年に2度目の挑戦をして以来、遠ざかっていたメジャー舞台。

是非もう一度…と言いたいところだが、今年40歳を迎えて、そうそう前向きになれない自分がせつない。ツアー通算7勝の選手も、2011年に持病の椎間板ヘルニアと、首痛を併発して以来、すっかり弱気になった。

「練習しないと良い結果が出せない。でも無理をして練習したら、どっかしらが痛くなる」。

先週も案の定だった。
「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」は難コースで2日目に67が出たものだから、嬉しくなってついつい練習場で打ち込んだ。「さあ、これでかなりいけるぞ」と、さらなる浮上を誓った3日目の朝。「ぎっくり腰になりました…」。

ツアーに帯同するフィットネスカーに駆け込んで、応急処置をしてもらってどうにか立てるまでにはなったが「棄権をしようかと思ったくらい」。
なんとかこらえて、最終日まで完走したが、やはりこの歳になって無理はやめようと、改めて痛感したばかりだ。
「だからね、いまは全英オープンと言われても…」。今は、奮い立つものが見つからないのが自分でも残念だがまだ初日。次の8勝目を目指して歩くうちに、蘇ってくる思いもあるかもしれない。

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