Tournament article

関西オープンゴルフ選手権競技 2013

19歳の時松隆光(ときまつりゅうこう)が5位タイ浮上

左足を、半歩分ほど後ろに下げて構える。ジュニア時代はあの石川遼も「源蔵パット」と評していち目置いたというパッティングで、じわり浮上だ。上がりの7番で12メートルのバーディトライを沈めると、怒濤の3連続。8番は、10ヤードのアプローチを直接入れて、最後も3メートルのチャンスをしっかりとねじ込んだ。

ショットも、パットのときも、異色のベースボールグリップは、ゴルフを始めたころからこのスタイルで、違和感ゼロ。小学校時代から師事する篠塚武久さんに教え込まれて、今ではオーソドックスに、オーバーラッピングで握ったほうが、「変な感じがする」というから、年季が入っている。

戸籍上の本名は「源蔵」。19歳らしからぬ古風な名前はそれはそれはインパクトがあって、昨年のQT受験を機に、知り合いの僧侶に頼んで験担ぎで登録名を今の「隆光」としたが、幼なじみはみな、「前のほうがインパクトがあって、良かったのに、って」。
本人もしばらくは、馴染めなかったそうだがゴルフのほうでも徐々に成績が出始めたらだんだん、愛着がわき始めて、新しい名前を早く浸透させるためにも「早く結果を出したい」と、気持ちも逸る。

昨年はデビュー1年目にしてシード入りを果たした川村昌弘とは同学年。「今週も、毎日一緒にご飯を食べたり、仲良くしてもらってます。お互いに頑張れたら」。切磋琢磨で自分もニューフェイスに名乗りを上げる。

関連記事