Tournament article

日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 2013

藤田寛之は「無理してガンガン行くと怪我をする」【インタビュー動画】

不振の中にも、賞金王に見えてきたほのかな光。相変わらず、この日も真骨頂の小技がものを言ったのには違いない。3番では15メートルの長いバーディトライが沈んだ。10番では、奥から8メートル。

また6番では左のカラーから、「ボールにドロがついていた」と、あえて9番アイアンで狙ったアプローチが、チップイン。見事なパーセーブに、賞金王の風格が漂った。

17番からの連続ボギーも、特にダメージを受けていない。むしろ「追う方が楽」と1打差の2位も、プラスにとらえる。専属キャディの梅原敦さんを通じて、師匠に相談を持ちかけたのは、前日2日目。

芹澤信雄にいま、自分で気になっている部分を伝えてもらい、改善策を仰いだのだが、電話で、しかも間に人を介してもそれで通じ合えるのは、それだけの深い絆があるから。おかげで課題のショットにも、復調の兆しが見えてきた。「なんとか自分のショットが出来てきて、明日も今のようなパットが出来れば面白くなる」と、楽しみな日曜になる予感。

もっとも、けっして本調子ではないから「劣勢」には違いない。首位の小平。「いま調子が良いので。ゴルフはやっぱり、調子が左右するので」。楽観は出来ない。

「明日、いっちょうやったろか・・・というのは難しい状態。無理してガンガン行くと、怪我をします」と、慎重な姿勢は変わりない。
前日は、新幹線に自分をたとえた藤田。この日はスポーツカーにたとえて「コーナリングがうまく出来ないのにスピードを出したらいけない。安全運転で、うまく曲がって最後のコーナーでチャンスがあれば、一気に曲がって行こうかな」。
最後はトップでチェッカーフラッグを受けられるか。

関連記事