Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2013

藤田寛之が67をマークして、主催者に感謝

初日は、1日2つのダブルボギーで大きく出遅れた昨年覇者が、この日はアンダーパーをマークして、ひとまず前日の最下位から脱出した。

この日も依然として「朝からショットが全然ダメで」。5番ではティショットを左崖下に落とした。逆光で、専属キャディの梅原敦さんでさえ、行方を見失った。

その場に居合わせた全員で懸命の捜索もなかば諦めかけたときに、主催者に助けられた。藤田と組に、ぴったりとついて歩いて取材をしていた報知新聞社の女性記者が「ありましたよ!」。
ラフに埋もれた2打目はひとまず出して、106ヤードの3打目を3メートルにつけて辛くもパーセーブ。

パーパットを決めた瞬間、見つけてくれた女性記者のほうに向かって両手を合わせて頭を下げた藤田。
「ありがとうございます!!」。そのあと5つのバーディで、19位タイまで上がってきた。

「ドライバーショットは、まだ昨日のほうが良かったですが、3つへこんだのでよしとしなければ」。
例年になく、東京よみうりのグリーンが硬くて昨年の2日目なら藤田はすでに、2位と5打差をつけて通算13アンダーまで到達していたが、今年はいつになく伸び悩む展開も、出遅れた身としては幸いしている。

前人未踏の4連覇を目指すには依然としてイバラの道には違いないが「上がどうのこうのいうよりも、とにかくアンダーパーを取らないと、という状況の中で、明日以降もまた今日のようなスコアを出したい」と、昨年の賞金王がなりふり構わず巻き返しを誓った。

関連記事