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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

池田勇太が吠えた

同じ最終組で回った2人には、賞金レースを思う存分戦って欲しかった。小田と、松山が1番、2番で揃って連続バーディを奪って「2人がボコボコ入れるから。私は蚊帳の外で静かにおとなしくしていましたよ」と、選手会長は我が道を歩きつつ、2人のデッドヒートを見守っていた。

そんな池田が17番で、いきなり吠えたのは、先輩の小田のため。ティショットを右のカート道のほうに打ち込んで、松山が傾斜地にドロップしていた。その様子を写真におさめようと数人のカメラマンがシャッターを切ったのと、小田の2打目がまともにかぶった。
それを注意した言葉は少し、乱暴になったが小田のために声を上げずにはいられなかった。

自分の代わりに怒ってくれた池田に、小田は感謝した。
「打った瞬間にカシャカシャカシャ・・・って、あんなに音がすれば誰でもさすがに怒るでしょう。英樹を撮りたい気持ちは分かるけど。他の選手のことも考えて欲しいって、俺が切れる前に勇太が切れてくれた」。

最後まで熱く燃えた3日目の最終組は、「明日も同じメンツで回ることになった」。池田は最後の18番でバーディ締めに、小田と並んで2位タイにつけた。昨年は欠場。一昨年はワールドカップと日程が重なった。池田にとっては3年ぶりの今大会だ。

「久しぶりに帰ってきて、良い勝負が出来ている。明日も同じ組み合わせで楽しくやりたい」。最終日も賞金レースを横目に、2打差の2位から今季2勝目を狙う。

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