日本オープンゴルフ選手権競技 2013

片山晋呉が狙う、大会3勝目

今年の大本命はこの人。地元茨城が生んだ5度の賞金王は、今年の開催コースの茨城ゴルフ倶楽部で行われていたキリンオープンで、2001年に大会連覇。それを機に、片山がスター街道を駆け上がっていったことは、もはや言うまでもない。

一見、ゆったりとした造形のフェアウェイは、実は豊かな起伏に富み、丈高い松林にセパレートされている。待ち受けるグリーンは2011年にベントのワングリーンに生まれ変わった。

総距離7320ヤードは通常営業の1番パー5を507ヤードのパー4にするなど、タフな設定に片山も「本当に大変。すべてが難しい。ゴルフの総合力が問われるコース」と、そのモンスターぶりに目を剥きながらも、そこはかとない余裕が感じられる。

2週前のコカ・コーラ東海クラシックは、悲願の三好で5年ぶりの復活V。待ちに待った通算27勝目を飾り、長いトンネルをようやく抜けた。
この日本一決定戦は、すでに05年と08年の覇者は「今の実力が、普通に出てくれればいい。72ホールを終えて良い位置にいられれば」。
この日16日水曜日は開幕直前に、恒例の“チャンピオンズディナー”に出席した。歴代の覇者がクラブハウスでテーブルを挟み、コース料理に舌鼓。優雅なひとときを過ごす。その前に、栄光の優勝杯を囲んで記念撮影をしたあとに、こっそり片山ひとりで収まって、「最終日にもういちど、これと一緒に写真を撮る」。
3度目のタイトルに向けて、片山にはここが今年、ひとつのピークとなる。

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