Tournament article

VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2013

タイガー・スター!! 崔虎星(チェホソン)が3位タイに【インタビュー動画】

真夏の芥屋で、ひときわ目立つ。目も覚めるような上下グリーンのウェアは、青信号にちなんでいるという。初日によく、選ぶ色でもある。「1日目から、すいすいと進んでいけますように・・・」。おかげでこの日は台風15号の影響で、吹き荒れた強い風も、崔(チェ)には赤信号とはならなかった。

「あまりボールを高く上げずに、低い球で攻めました」と、39歳のパンチショットが炸裂した。
難解なコウライグリーンは、母国韓国のコースでも、「なかなか、こんなのないですよ!」と、芝目に負けて、思いがけず進路を変えるパッティングに四苦八苦としながらも、「まあ、あまり考えすぎないようにやりました」と、うまくまとめて好発進。

「風の強い日はショットのときに、目に入る。洗ったときの、抜け毛もひどい」と、この夏にばっさりと15センチも切ったというロン毛は、それでもまだ、キャップからモジャモジャと、はみ出している。

今季、日本ツアー初制覇を果たした3月のインドネシアPGA選手権でも評判になった。まるでロックスターのような風貌も、奇抜なウェアも、崔(チェ)なりに考えがあってのこと。

「プロたるもの、やはり個性が大事で500ヤード先からでも、自分だと分かってもらうことが目標です」。確かに、どこから見ても、まぎれもなくその名前も個性的な“タイガー・スター”。

プレースタイルも、個性的だ。フィニッシュで、膝をカクっと折る変則スイングは、マグロ加工工場で働いていた若かりし頃、兵役も免除されるほどの大けがで、長さが普通の人の半分くらいしかない右手親指も少なからず、プレーに影響している。
家族のことも考えて、ずっと伸び伸びになっていたという日本ツアーへの挑戦。今季は一念発起で昨年のQTから挑戦したら、ふいにワンアジアと日本の共催試合で勝ち、「自分でも、想像もしていなかった速さで、成功への階段を駆け上がっています」。
ノリノリで、ツアー2勝目を狙っていく。

関連記事