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ダイヤモンドカップゴルフ 2013

片山晋呉は「毎年1回は、大洗でやりたい」

今年の大会テーマは「復活、大洗。」。3年前の東日本大震災は、ここ大洗にも甚大な被害を及ぼした。これまでの9度の開催は、選手の中でも「ダイヤモンドカップといえば大洗」という印象が強くて、特に地元・茨城県の出身で、しかもコースに近い水戸市の水城高校で3年間を過ごした片山にとっては、なおさら思い入れの強い舞台だった。

そこも津波にのまれたと聞けば、被害の状況がずっと気がかりで、それだけに再びこのコースでプレー出来ることの喜びを、感じながらの4日間でもあった。

「ここを回れば、いま自分に足りないものが、見えてくる」という選手も多い。ここでまぐれ当たりは望めず、確かな技術に裏付けされた1打だけが、コースからの評価を受けられる。片山もまた、真の強者を決める舞台で、自身は5年ぶりの復活優勝をにらんで戦ったが4年ぶりの大洗でも「大笑い」とは、ならなかった。

大洗での悲願の“初V”とはいかなかったが、それでも「一度もオーバーパーは叩かなかったし、納得のゴルフが出来た」と、手応えをつかむには十分の1週間となった。
4日間で、のべ1万8000人が駆けつけ、地元ファンの笑顔を見るにつけても「やっぱり良いよね、大洗は」と、片山。「毎年1回はここでやりたいなあ・・・」と、コースへの愛着が増した1週間にもなった。

また、優勝した松山も、母校がある宮城県をはじめ東北がいまなお、復興途上であることに、いつも胸を痛めているだけに、やはり被災地となった大洗にも思いを寄せて、「自分のプレーが元気づけれられるような感じだったら凄く嬉しいなと思いますけれど、これからもまだまだ頑張って行きたいです!!」。

  • チャンピオンは地元のボランティアのみなさんと

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