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中日クラウンズ 2012

伊藤誠道くんは、ベストアマチュア賞受賞にも

大会2日目のことだった。今年の和合に挑戦した4人のアマチュアのうち、ただひとり決勝ラウンドに進出したが、伊藤くんに笑みはなかった。「予選を通るのは、最低限のことだから」。当然とばかりに言った杉並学院高校の2年生は、2年後のプロ転向を見据えている。

昨年9月のANAオープンでは、最終日最終組で回って、3打差の6位につけている。高校の先輩の石川遼や、松山英樹さんのように、プロの試合でアマVも十分に狙える実力の持ち主が、ただベストアマチュア賞を受賞するだけでは、とうてい物足りない。

初日の15番でトリプルボギーを打ちながら、69で上がってきた。
最終日には、3番でダブルボギーを打つなど、バーディも多いかわりに数ホールの大きなミスが、通算9オーバーというスコアに響いている。
56位タイという順位にも悔しさがにじむ。
「来年は、絶対にリベンジします」。17歳のあどけない顔が一瞬、厳しくなった。

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