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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2012

山下和宏は「ゴルフが上手くなったかな?」

アジアと日本の賞金ランキングに加算される今大会は、ジャパンゴルフツアーが主管している通常のトーナメントとはまた違った出場カテゴリーを持ち、かなり狭い出場枠に、シード選手でも出番がない。

今大会は、山下も主催者の特別承認で出番を得て、貴重な機会を生かす好スタートを切った。

この日は前半ハーフの29も、同9パットも自己ベストタイスコアをマークしながら、「昨日までは、予選通過もダメだというくらい」。不調の兆しに「大変な週になる」と、覚悟していた。

「とにかく、やれることだけしっかりやりましょう」と、キャディと話し合った。「ゆっくりテイクバックをしようと、それしか考えなくて。それが良かった」。
1番で右プッシュ。2番はチーピンと出だしこそ散々でも、4番でティショットをスプーンで思ったとおりに打てたことで、少し落ち着いた。
6番でフェアウェイの「ど真ん中」をとらえてから4連続バーディで、折り返した。
後半は「欲をかきだしたらボギー、ボギー」と13番からの失速も、すぐに取り返した。

16番ではグリーン手前の土手に止まった35ヤードの3打目をチップイン。
17番では1メートルを沈めて15番からの3連続バーディで、再びリーダーボードに上がってきた。
単独2位につける最後のチャンスも、18番のパー5で2打目が思いがけず、木に阻まれてパーに終わって実現こそしなかったが、きっちりと盛り返してくるあたりも「最近、ゴルフが上手くなったかな?」と、ニンマリの2位タイスタートを切った。



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