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つるやオープンゴルフトーナメント 2012

8位タイの佐藤祐樹は31歳の新顔!!

昨年の出場優先順を決める予選会「ファイナルQT」で32位につけて、初の本格参戦を果たすまで、少し時間がかかった。父親のすすめで、地元熊本県の「坂田塾」に入門したのは小5のとき。古閑美保選手らとその第一期生として、プロを夢見たは良かったが、「そこで教えてもらったスイングを、少し誇張しすぎて覚えてしまったかもしれない」。
その修正に時間を要したことと、最初のプロテストで上がり2ホールの連続ボギーを契機に落選して以来、それがトラウマになって「“雑念王”になってしまった」。

九州東海大学時代は3年と4年のときに九州学生連覇の自信も、グラリと揺らいでしまった。
「テストのときだけ緊張する」。大事な場面で「失敗した経験が出てきてしまう」と、QTもこれまで7度の挑戦にも跳ね返されてきた。

ようやく、その壁を突破したのは2008年。プロテストで初日の1番ホールから4連続バーディを奪って、やっと克服出来た。それから3年をかけて、ツアーの舞台に出てきた。
今週のつるやオープンは、今季初戦。また昨年の7月以来となるツアー4戦目も、落ち着いて対処が出来た。
後半の3番ではバンカーから脱出しようとした第2打が木を直撃するハプニングも、残り40ヤードの第3打を1メートルに寄せて冷静にパーを拾うことが出来た。

3アンダーの9位タイは、上々のスタート。
昨年には、ひとつ下の朱加(あやか)さんと結婚。頑張りたい材料も揃っている。このオフは、趣味の「筋トレ」をますます極めて、身長179センチの体にも31歳の気力が充満している。
「今年はもちろん初シードが目標ですが、それよりもまずは自分がどれくらい通用するか、見てみたい」と、自分に期待している。