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ダンロップフェニックストーナメント 2012

現在、賞金ランキング1位の藤田寛之は「ひとつでも多く獲って行きたい」

先週の三井住友VISA太平洋マスターズは、ホールアウトするなり、早速、師匠に質問攻めだ。最終日は尊敬してやまない芹澤信雄とのラウンドは、ツアーも終盤戦を迎えたこの時期としてはなおさら、願ったり叶ったり。

「試合の中でのスイングはどうなのか。すぐに聞いてみるつもりです」と、声を弾ませていただけに芹澤には「そんなに悪くない」と言われたのは、何よりの特効薬になった。

先週は、本人は毎日「調子が悪い」と言い続けていたが、「多少、曲がってもあんまり考えすぎずにやればいいんだ、と」。

師匠の声は、神の声と言うほど信頼しているだけに、がぜん自信をつけての宮崎入りだ。

コースとの相性も良い。
フェニックスカントリークラブは「ティショットは狭いし、グリーンにはアンジュレーションがあるし、飛ぶ方が有利というイメージもある。難しくてその実感がない」とは言いながらも2008年に3位につけてからは、最近はずっとトップ10を外していないことも、好材料だ。

目下、谷口徹と繰り広げている賞金レース。
それよりも優先事項の世界ランキングも前週から順位を下げることもなく、現状維持に「たくさん実がなっている木が目の前にあるので。ひとつでも多く獲って行きたい」。
実りの秋はそろそろ終わりを告げても、まだまだ収穫に忙しい43歳だ。

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