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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012

賞金ランキング1位が踏ん張る、藤田寛之が首位を死守

2位と2打差の単独首位で出た2日目は、朝から冷たい風が吹き荒れ、「その影響と、パットが昨日より入らなかったのとで、ボギーが先行してしまった」と、10番までに3つのボギーで躓いたが、「ゴルフの内容は悪くなかった」。

後半に盛り返してこの日は1オーバーまで盛り返してきた。辛くも首位を守ったが、「体の疲れは相変わらず」。先週の日本オープンは悲願のタイトル獲りに、全力を注ぎ込んだが「入れ込みすぎて、空回り」。

24位と今年も惨敗に終わって、燃え尽きた。心も、体も、開幕前から「抜け殻」と、話していた状況には変わりないが、それでも再び優勝争いに加わったのは、目下賞金ランク1位の貫禄だ。

先週で、すっかりしおれてしまった闘志を燃え立たせる唯一の材料は、同じ40代のライバルだ。
「谷口さんだけが、今の僕のモチベーション」。
先に藤田が上がった時点では、10番から3つのボギーで苦戦している谷口のスコアボードを仰ぎ見ながら「谷口さんの元気もなくなってきた。頑張ってもらわないと」との応援が届いたか。

谷口は、そのあと16番、18番のバーディで息を吹き返して、藤田と1打差の4位に週末ががぜん、面白くなってきた。「僕も非常に良い位置。しっかりいいプレーをして、優勝争いに残りたい」。
青木、ジャンボ、杉原に次いで史上4人目となる40代での年間4勝目にむけて、自らにムチ打った。


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