Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2011

裵相文(べ サンムン)が、ベストスコアの66をマーク

最終日も、風を読めるか・・・!?
最終18番で、3メートルをしのいで握ったガッツポーズ。この日のボギーは10番のひとつだけ。この日も、午後からどんどん風が強くなる難条件に、手堅いゴルフでチャンスを作った。

「狭いコースでは、ピンを狙えば狙うほど逆にピンから遠くなる」。
フェアウェイも、グリーンも、徹底して「センター狙い」。
おかげで前半は、ほとんどラフに捕まらなかった。
「完璧でした」。
他の選手が伸び悩む中で、5つのバーディを積み上げた。
あっという間に首位を捉えた。

このプロ日本一決定戦で、日本ツアーでの初優勝を、視野に捉えた。

11歳から、母親の薦めでゴルフを始めた。身長180センチ、体重77キロはしなやかで、バランスの取れた体格にも恵まれ、本人は野球選手になりたかった。
「でも、母親に反対されて」。
内心、渋々従ったが、母の助言は正しかった。

この日は母国の後輩、盧 承烈(ノ スンヨル)と同じ組。昨年のアジアンツアーで史上最年少で輝いた若き賞金王を、圧倒した。
昨年は日本ツアーの賞金王に輝いた金 庚泰(キム キョンテ)とは、同い年の24歳。
「彼は完璧。ドライバーも、アイアンもそつのないゴルフをする。常に安定したプレーが彼の強み」と絶賛するが、裵(べ)のキャリアだって、申し分ない。

08年、09年の韓国オープン連覇。またそれと年を同じくして、2年連続で韓国ツアーの賞金王にも輝いている。母国のスターだ。
昨年の賞金ランキングは29位で初シード入りを果たした日本ツアーはその元年に、さっそくビッグタイトルのチャンスが舞い込んだが「大きい大会も、小さい大会も同じ気持ちでプレーしたい」と、気負いはない。

関連記事