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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2011

ホストプロは16位タイ

9番のトリプルボギーに、「最悪そうなるという気持ちはあった」。通算3オーバーはその時点で“圏外”に、大事なホスト試合で2週連続の予選落ちという大ピンチ。
難コースでは「ひとつのバーディを取り返すのも簡単なことではないので」。一度は悪夢を覚悟した。

だが週末を自宅で過ごしても、得るものは何もない。
「とにかく練習場ではすごくいいので。あと2日、プレーさえ出来れば、絶対に何か掴める」。その確信があればこそ、はたちの心にスイッチが入った。

「ミスの原因を作っているドライバーも、残り2日できっと何かが掴める気がする」。
だからこそ、絶対に決勝ラウンドに残りたい。
「その一心だった」。
後半4つのバーディは、ホストプロが執念のアンダーパーをマークした。
10番、12番で2メートルにつけ、13番、15番で1.5メートルと尻上がりにピンそばのバーディを奪い、14番では右のラフから前方の木を避けて大きなスライスでナイスパーセーブ。

通算1アンダーは16位タイで無事、予選を通過した。

波瀾万丈の1日は、しかしその状況すら石川は楽しむ。
9番は左の林からの第2打で、刻むという選択肢は頭になかった。
先週17日に20歳の誕生日を迎えたが、「ゴルフは大人になりたくない」と言った。
残り170ヤードは、「9番アイアンで、思いきりフェースを閉じて、フックボールで50ヤードは曲げていくイメージ。うまく行けば100%乗せられる。7番でバーディを取って応援もすごかったし、そこからまたノって行ける、と。賭けに出たショットでした」。

それが、木に直撃して隣の8番ラフまで飛んで行くまでは、「成功することしか頭になかった。失敗したら、ああなりますよね」と頭を掻いたが、落胆はしなかった。
「冒険心を自分が持っていたことに、少し安心しました。縮こまっていなかった」と、むしろ果敢に挑戦した自分を喜ぶ。

シルバーウィークの真っ只中は秋分の日に、カラっと秋晴れの観戦日和に詰めかけた1万496人の大ギャラリーも、興奮の渦に巻き込みいざ決勝ラウンドに挑む。
3日目は、ライバル池田勇太と池田の後輩のトップアマ、藤本佳則さんとの同組対決も、また見ものだ。若い3人で、どんなドラマを演じてくれるか。

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