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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

4位タイのJ・チョイは「日本と一緒に頑張る!」

この難コースでは、苦しさについ気が滅入りがちだが「ゴルフは楽しいのが一番」とは、いつも陽気な韓国系アメリカ人のチョイだ。

度重なるピンチも、プロキャディの青山邦仁さんと、冗談を言い合って気を紛らわせる。

9番で、3メートルのボギーパットも「むしろラッキー」と、落胆することもない。

難しい17番では、残り182ヤードの第2打を、4番アイアンで3メートルにつけて、バーディを奪えば、逆に喜びは倍になる。

いつも前向きな27歳も、さすがにへこんだのが先の日本プロ。最終日を3打差の4位と絶好の位置でスタートしながら80の大叩きで結局31位に沈んだ。
シード元年の今季は「何が何でも優勝したい」との思いが強かっただけに、その帰り道は口数も減ったが「一晩寝たら、すぐ元気だよ」と笑って、力こぶ。

開催コースのここ宍戸ヒルズカントリークラブがある茨城県は、大震災の被災地でもある。福島の第一原発の風評被害に怯える外国人選手も少なくないが、チョイは「そんなの全然怖くない!」。

2年前の来日から、滋賀県のタラオカントリークラブに籍を置き、日本語もすっかり上手くなった。
ポロシャツの袖につけたワッペンには「SAVE&LOVE JAPAN」。
「第二の故郷」をなんとか救いたいという思いは人一倍。
「僕も、日本のみなさんと一緒に頑張ります」。被災者の心に寄り添いながら、頂点を目指す。



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