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東建ホームメイトカップ 2011

藤田が石川が・・・!! マスターズ帰国組も開幕戦

賞金王の金のほかに藤田、石川のマスターズ帰国組も、揃って開幕戦を迎える。プロアマ戦に参加した藤田は、「充実の舞台が終わってしまった寂しさがある」。初出場は予選落ちという結果に、2日間で去るしかなかったオーガスタに若干の未練を残しつつ、それでもきっちりと気持ちを切り替えている。

「体調は思ったよりも良いし、マスターズに出たからどう、というのもありません」。
日本ツアーの開幕に際して、目標も例年と変わらない。
「自分自身が納得出来るプレーで、ギャラリーのみなさんに感動してもらえたら」。
いつものように、特に大きな課題を掲げるでもなく、淡々と最初の1日を迎える。“アラフォーの星”は今年もまた1年、地道に努力の日々を積み上げていく。

3度目の挑戦にして、初の決勝ラウンドを経験して帰国した石川は、この日13日水曜日にコース入り。練習場でたっぷり2時間打ち込んだ。

2月から約2ヶ月間の遠征と、度重なる長時間の移動。にもかかわらず、「体調も良いし、体がすごくよく動いてくれたので、安心感に満ちている。今日の練習で、良い準備が出来た」。

オーガスタで過ごした週末も、「これまでやってきたことが間違いじゃない、と思えた。マスターズまでの流れを変えずに、ひとつの流れとして開幕戦を迎えられる」と、自信にも満ちている。

ただひとつ課題は、伸び悩んだ先週の3日目だ。「“あの人ちゃんと、考えて打っているのかな”と、周りに思われるくらいの大胆さがないと、マスターズの週末には伸ばせない。あの日、狭いエリアに打つことを、怖がっていたのは僕だけでした」と、悔しそうに振り返る。
パッティングも「常に50センチもショートしているようでは、いつまでたっても入らない」と、嫌というほど痛感させられた。

20歳での優勝を目標に掲げている。あの憧れの舞台で攻めあぐねて、ムービングデーに崩れた自分。
反省から、自ずと今季のテーマは決まった。
プロ4年目の2011年は、「とことん攻める。出場するからには常に優勝争いを目指す。常にいちかばちかの気持ちでやる」。
デビュー戦を迎えた2008年のこの大会。攻めて、攻めて、攻めまくった。あのときの強い気持ちを取り戻す。
「パットも常に、1.5メートルはオーバーさせるつもりで打つ。そう言い聞かせてプレーする」。19歳が、初心に返る。

写真下=新聞、放送、通信社で構成される『東京運動記者クラブゴルフ分科会』からこの日、揃って表彰を受けた金と石川。金は「最優秀男子プロ」を、石川には「特別賞」の賞状と記念品が贈られた。