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日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯 2010

池田勇太は「今年も選手が勝たせてもらいます」

役員が一堂に会し、本戦前日に行われた会見で「今年も負けない」と言い切ったディフェンディングチャンピオン
ゴルフトーナメントは、トッププロ同士の激しいぶつかり合いという真剣勝負のほかにも水面下では、さまざまな別の戦いが繰り広げられている。

たとえば主催者と選手。つまり、コースにトーナメント仕様のセッティングを施して迎え撃つ側と、それに挑む側との神経戦だ。

まして、今週はプロ日本一決定戦。今季メジャー第1戦は、主催の社団法人 日本プロゴルフ協会が、その威信をかけてしつらえた。舞台は、長崎県のパサージュ琴海(きんかい)アイランドゴルフクラブだ。

トーナメントディレクターの千葉晃氏は、「今年は絶対に選手に負けない」と言い放った。
特に、今週に入って晴天続きにすでにグリーンは硬さ、スピードともに、申し分ない状態にある。
「グリーン上の戦いになる」と、千葉氏にも気合いが入っているだけに、本戦に入ればピン位置もシビアになることは、目に見えている。

昨年、2位と7打差で圧勝したディフェンディングチャンピオンも、「厳しい戦いになる」と、覚悟の上だ。しかし、それでも「今年も選手が勝たしてもらいます」と、千葉氏に向かって不敵に笑った。

「ここにいる全員が、優勝だけを目指してやっている。僕もその中の一人だけれど、今週はいつも以上に負けてはいけない、という気持ちです」。
そんな気持ちの高ぶりには2つの訳がある。

ひとつはもちろん大会連覇。
そして、もうひとつはホストプレーヤーとしての責任だ。

大会は72回の歴史の中で、今年初めて冠スポンサーを迎え入れた。
特別協賛の日清食品ホールディングス株式会社は、昨年覇者のスポンサーでもある。

「普段以上に優勝の二文字を狙って一生懸命、頑張りたい」。
所属プロの誇りをかけて今年はなおさら、プロ日本一の座は譲れない。

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