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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2010

単独首位の池田勇太が「厳しいと、俺は強い」

「トーシンゴルフトーナメント イン レイクウッド」は初日から、2日連続のサスペンデッドとなる波乱の展開。この日3日目は第2ラウンドの残り競技こそ無事、予定どおりに終了したが、続く第3ラウンドは、再び荒天のためスタートが1時間も遅れた。

このため池田の最終組は上がりの6番を迎えたあたりから、雨模様の曇天も手伝って、もはや視界不良の状態に。
最終ホールには、大きな投光機も用意されたが、それでも薄闇の中、「ほとんどなんにも見えなかった」と、顔をしかめた。

そんな手探り状態の池田を支えてくれたのは、専属キャディの福田央さん。
ピン位置も、7番から迎えた連続のバーディチャンスも、「全部、代わりに教えてくれた。俺は言われたとおりに打っただけ」。

さらに、さかのぼることインスタートの18番から、奪った怒濤の5連続バーディは「アニキのおかげかは、分からんけれど」と照れ笑いで感謝した。

会場のトーシンレイクウッドゴルフクラブはこの日、本戦のかたわらで行われたドライビングコンテストに参加した元大リーガーの佐々木主浩さんは、母校の東北福祉大のOBでもある。

その大先輩にハーフターンで激励を受けた。
「良いゴルフを見せたい人がいると、それが気合いにもなるし」。
恩人らのサポートを結果につなげ、二十歳の薗田を突き放し、いよいよ最終日を前に4打差の独走態勢を築き上げた。

こうなると、「俺は強いよ」と、ニコリともせずに言った。
前日2日目は、1日36ホールの長丁場をこなしたが、やはり同じような状況に、思い出されるのは昨年、ツアー初優勝をあげた6月の日本プロだ。

最終日にやはり、1日2ラウンドの過酷な条件もなんのその。7打差でぶっちぎった経験が、強みだ。「なんでかは分からんけれど。厳しいと、俺は強い」と、言い切った。
「このまま逃げ切る自信もある」と、即答した。

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