Tournament article

The Championship by LEXUS 2010

現在賞金ランク1位の藤田寛之は「勝って行ければ、それに越したことはない」

今週の「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」は今年第3のメジャー「全英オープン」を翌週に控えた選手にとってはなおさら、大事な一戦。

3月にマレーシアで行われたアジア予選でトップ通過を果たし、聖地への切符を手に入れた藤田寛之も、その一人だ。

セントアンドリュースに乗り込む前の国内ツアーとしては、舞台設定も申し分ない。
昨年の11月から7月に開催時期が移動した「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」の会場は、国内屈指の難コース。
うっそうとした林にセパレートされた茨城県の大利根カントリークラブは、もともとのコースレイアウトに加え、盛夏目前のラフは「日本オープン並み」と、表する選手もいるほどだ。

藤田も例外なく息を吐いた。
「天国と地獄。はっきりと分かれる」。
つまり、フェアウェーから打つのと外した場合とで、結果に大きな差が開くということ。

しかし、目の前に困難が立ちはだかるほど燃える九州男児は難コースだからこそ、限界まで挑んでみたい。「やりがいがありますね」と、腕をまくった。

先月のミズノオープンよみうりクラシックから、イギリスを挟んで8月まで。6連戦は、41歳にはかなり厳しいスケジュールだが、あえていばらの道を選んだ。周囲には、「休んだほうが」との懸念の声もあるが、本人は「今がバリバリ働き時。充実してるみたい」と、こともなげに言って笑った。

日々向上を目指す選手はあれだけ試行錯誤を重ねてなお、「今週もスイング改造中です」と、相変わらずの勤勉ぶりで「ある程度、手応えを感じて行きたいから。下手くそなショットもなんとかしたい。その中で、勝って行ければそれに越したことはない」と、渡英目前の今季2勝目をもくろむ。

関連記事