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キヤノンオープン 2010

首位発進の富田雅哉は「涙が出そう」

スタートの1番で、「まるで優勝したような勢い。涙が出そうになった」という。理由は簡単。「ティショットがほんとうに久しぶりに真っ直ぐ行ったから」。喜びのあまり、危うくかたわらのハウスキャディさんに「抱きつきそうになった」。それくらいにここ最近、ドライバーショットで悩んでいた。

「先週の東海は、全部スプーンで攻めたくらいで」。
ほとんど真横にボールが飛んでいったのも、一度や二度ではなかった。
「1打1打、着実に一歩ずつ、OBゾーンに打っていたような感覚で」。
それだけに、この日は一時7アンダーまで伸ばす好スコアにも興奮気味だ。初日のアンダーパーは自身、今年これでようやく3回目という“快挙”にトレーナーの秀島正芳さんにも、早々と初日から「やりましたね!」と満面笑みで迎えられて、「本当に嬉しいよお」と、感極まった。

今週はようやく、クラブ契約先のテーラーメイドから、納得のいく1本が届いた途端の好スコア。
「もう10本以上のドライバーを試してきて、今回ついに・・・。それでいきなりこの成績でしょう。もう、今週はこれで十分な感じです」と、すっかり満足しきった表情?!

いやいや、戦いはこれからだ。
確かに、初日の好スタートはティショットが安定していたことが、何よりの要因だがいくつかラッキーもあった。

前半の3番で、104ヤードのアプローチを直接決めてイーグルを奪ったり、8番で8メートルや、11番では10メートルもの長い距離が入ったり・・・・・・。
「4つほど、得してますから。明日からは確実に一歩ずつ、伸ばしていけるよう、全力を尽くします」。
これからはもう、OBの数をカウントしないで済む分、今までよりずっと前向きになれそうだ。

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