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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010

ホストプロが粘った!!

出だしの1番で、いきなり左にOBを打った。思わずポカン、と口を開けた。そして、がっくりと肩を落とした。「朝イチはどうしても体が硬いし、多少の緊張もあるし、練習のような感じで打ったつもりだったんですが・・・」。
ダブルボギーのスタートに、ぼやいてみても後の祭りだ。

「次のチャンスホールで取れればいい」と開き直り、そのとおりに2番のパー5でバンカーのアプローチから、OKバーディを奪い、ミスの連鎖を防いだ。

そのあとは、すっかり「落ち着きを取り戻した」。安定したプレーで「粘りつつ」、さらに3つスコアを縮め、通算6アンダーは8位タイに踏みとどまった。

この日は早朝から、サッカーのW杯をテレビ観戦。
この日先制点を入れた本田圭佑選手も、本田選手のアシストで、3点目を入れた岡崎慎司選手が愛用しているスパイクも、ミズノ社製という。

同社所属のホストプロとしては、これに発奮しないではいられない。
「サッカーのように、ゴルフも頑張らないと!」と、気合いを入れ直した。
サッカーの日本代表選手よろしく、日の丸を背負って立ちたいのはやっぱり、メジャー舞台だ。

全英オープンの日本予選をかねた今大会は、開幕戦からスタートした日本予選ランキングの上位2人に加え、大会の上位4人にその権利が与えられる。
「明日、終わった時点で、かする位置にはいたい」。
それが、ホストプロとしての最低限の責任。開幕前から言い続けている言葉を、この日も繰り返していた。