Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2010

中3の伊藤誠道くんが8位タイ

3日目の決勝ラウンドは、念願の1番ティからのスタートに、あたりはどよめきに包まれた。今週、アマチュアとしてただひとり予選通過を果たしたのは神奈川県は、藤沢市立湘洋中学校に通う3年生。

アナウンサーのスタートコールに、驚きの声が上がる。
そして、その期待を裏切らないこの日3日目のプレーぶりだった。

65で回って通算4アンダーは、8位タイ。伊藤くんが、トップ10に食い込んできた。

1オーバーは、25位タイで決勝に進出した前日2日目に誓った。
「明日は、まずはオーバーした分を取り返そう」。
1番、3番のバーディで、早々にノルマを果たすと、あとはイケイケ。
17番パー3では、ボールがカップをなめるあわやホールインワンのスーパーショットでこの日、7つめのバーディにますます勢い付いた。

先のブリヂストンオープンで、自身2度目のベストアマチュア賞に輝いて以来、特にティショットが絶好調だそうで最終18番も、いつもなら刻むところだったがグリーンの向こうの満員の観衆を眺めるにつけて、「狙った方がかっこいい」。
バーディトライは惜しくも外したが、中学3年生の果敢なプレーに惜しみない拍手が降り注いだ。

前日2日目は、順位を意識してしまってオーバーパーを打った。
「だから、今日は途中からスコアボードも見ないで、プレーに集中したのが良かった」。
もはや、自身3度目のベストアマチュア賞は確定だが首位とは5打差に、一段上の夢も膨らむ。

関連記事