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日本オープンゴルフ選手権 2010

連覇を狙う、小田龍一

財団法人日本ゴルフ協会主催、NHK共催の日本オープンゴルフ選手権。今年は愛知県の愛知カンツリー倶楽部にて戦いの火ぶたが切られる。

2010年のゴルファー日本一決定戦で、連覇がかかるディフェンディングチャンピオンは、開幕を前になんとも頼りない。

とにかく、人から注目されることが苦手な男は、「今からビビってしまい・・・。早く初日だけでも終わってくれないものか、と」。

身長180センチ、体重90キロの大きな体を窮屈に縮めるのはプロ10年目の小田龍一だ。

そんな小心ぶりとは裏腹に、昨年の優勝シーンは見事なものだった。首位の石川遼とは4打差5位で迎えた最終日は、難コースで67の猛チャージ。

8番ホールでは、OB寸前のボールが妻の優子さんの肩に直撃してフェアウェイまで出てくるという幸運つきで、石川と、今野康晴とのプレーオフに持ち込んだ。

しかし、今年は本番を前に、すっかり怖じ気づく様子は昨年2ホール目にバーディを決めて石川を退け、ど派手なガッツポーズを天に向かって突き上げた選手と同一人物とは、とても思えない。

そんなふうだから、当然「連覇なんて、たいそうなこと考えていないです」と小田。「とにかく、初日が過ぎてくれればちょっとは気持ちも落ち着くと思うのですが」。
とはいうものの、パナソニックオープンでは単独2位。先週のキヤノンオープンでは6位タイ。9月のANAオープンで、池田勇太に「スイングの基本を教えてもらった」という昨年覇者は、今週も好調のまま大一番を迎える。

人前では弱気な言葉ばかりだが、いざコースに出るとめっぽう凛々しい33歳は今年も初日から、一心に白球の行方を追いかける。

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