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日本のツアーとは違うこんなところ、あんなところ

<ほろ酔い気分で七夕祭り?>
日本のツアーではトーナメント会場にギャラリーの方が飲食できるギャラリープラザというものがある。ここ全英オープンでもギャラリー飲食ブースをはじめマーク入りの記念商品を扱う大型テントなどさまざまなブースがある。その中でも日本ではあまり見かけることがないのが多数のアルコール類を扱うバーカウンター。掲載の写真のように30メートル以上はある長いバーカウンターの中には、スコッチ、バーボン、ブランデー、コニャック等々のボトルが逆さまに吊られている。
イギリスのギャラリーは観戦する楽しみだけではなく、このようなバーカウンターで友達や恋人、家族等とゴルフの話で盛り上がったり、七夕のように一年に一度この全英オープンのバーカウンターで再会する全英オープンフレンドを楽しみにするギャラリー達等で盛り上がっている。
日本のトーナメント観戦の雰囲気では、マナー良く常に静かに観戦するというイメージが強い印象も受けるが、ここ全英オープンのギャラリーはお酒を飲んでほろ酔い気分で観戦し、選手に熱狂的な声援をおくるギャラリーが多く見かけられる。また、随所でジュニアのギャラリーからプレー中の選手への声援が飛び交う。
<18番グリーンのマンモス>
全英オープンと言えばギャラリースタンドと言われるぐらい18番グリーンサイドの巨大なギャラリースタンドはいつも見るだけで圧倒される。両サイドに設置された18番グリーンのギャラリースタンドだけで約8000人のギャラリーが観戦できる。それでも各日早い時間帯に満席になってしまう。また、クラレット・ジャグの優勝トロフィと並んで全英オープンの象徴ともいえるものが18番の巨大なギャラリースタンドの頂上の更に上にそびえ立つ“イエロー・マンモス・スコアボード“だ。大会のオフィシャル・タイマーのロレックスもこのボードに埋め込まれており、上位の選手が入れ替わるたびに人力で選手名とスコアを入れ替えている。ギャラリースタンドのギャラリーはこのボードの入れ替わりを見て時折、ため息や歓声の渦が18番グリンーン上に響き渡る。
<枯れているの?>
全英オープンをテレビで毎年楽しみにしているファンも多いと思うが、他のメジャー大会と大きく違う点と言えばコースそのものに違いない。テレビで見る限り他のメジャートーナメントと違ってコースの芝自体が全英オープンのコースはどこも鮮やかな緑色ではなく、肌色に近い少し芝が枯れたような色をしている。今年はイングランドでもさほど北の地域でないのでやや暖かい事や今年は雨が大会に向けて良い具合に降ったためいつもよりは緑色の芝になっている。
全英オープンのコースの芝は比較的テレビで見る限り良い芝とは思えないように感じるが、実際に接写して撮った掲載されている写真を見てもわかる通り、さすがにメジャーの大会だけに芝の密集度も立ち方も張りも実際にはかなりメンテナンスが行き届いている。英国という独特の気候の中でグリーンはもちろん、フェアウエイやラフ、ヒース、そしてバンカーも周りの淵や砂に至るまでメジャー大会に相応しい超一流のセッティングが施されている。
マスターズが速いグリーンで有名なら、全英オープンは世界一速いフェアウエイで有名である。
<地元の学生も社会貢献活動に参加>
全英オープンは数多くのボランティアスタッフにより成り立っている。地元の学生も大会に協力している。ビッファというお揃いのTシャツを着て会場内に落ちている小さなゴミを拾って歩く。学生たちが参加して働いたお金は、地元の社会福祉関係の活動に使われている。
子供たちも社会勉強を通じて世の中に貢献しているのだ。

仲間と1年1度の七夕祭り 
18番には2つのマンモスが存在する 
綺麗にメンテナンスされた芝 
学生ボランティアも楽しく社会貢献









