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望みをつないだ上がり2ホールの連続バーディ

チーム・ジャパンはこの日、大勢の地元日本人ギャラリーの声援を背に出だしの1番パー4から今田が幸先良いバーディスタートを切った。続く3番パー5でも今田は今日2つ目のバーディパットをねじ込んだが、その後谷口、今田ともにバーディを奪えず前半のチームスコアは34と伸び悩んだ。一方、昨日2位のドイツ、オーストラリアに4打差をつけトータル17アンダーと大きく引き離したチーム・スペインはこの日も好調で7番パー5ではイーグルを奪い前半32とさらにスコアを伸ばしていく。インコースに入ってチーム・ジャパンはフォアボールで打ってはいけないボギーを10番パー4でついに出してしまう。この時点でトップのスペインとは10打差ついてしまった。他チームが続々とスコアを伸ばす中、その後もなかなかバーディが奪えない。「4番で二人とも短いパットを外して、5番、6番、そして7番のパー5でも二人ともバーディが取れなかったので空気も悪くなってきましたね。谷口さんが11番でいいバーディを取ってくれて、良い方向に行ってくれるかなって思いきやなかなかその後も取れなかったですね。」と今田が振り返る。
終盤の17番パー3では3mのバーディパットを谷口が沈めた。「竜二がガッツポーズ見たいって言うから17番で見せてあげました。」と話すと今田は「谷口さんの“生”ガッツポーズ初めて見せてもらいました。生で見れて嬉しかったです。」と終盤で盛り上がったチーム・ジャパンは最終18番ホールでフェアウエイど真ん中へティショットを運んだ今田はピン約2mにピタリ。谷口の生ガッツポーズを見せてもらい、力をもらった今田はど真ん中からバーディを沈めトータル14アンダー6位タイでフィニッシュ。「途中谷口さんが話していたんですが、17、18取れたらチョウ・チョウ最低な一日から、チョウ最低な一日になるなって言われてました。」と今田がなんとか最後に救われた心境を語る。また谷口も「今日は二人でやっと1人前のゴルフができたぐらいしかやれなかった。」と反省。
ムービング・デーとフォアボールが重なり合って「バーディを取らないとどんどん置いていかれるので、そのプレッシャーから自分としては普段やらない事を無理にやってしまって、自分のゴルフができなかったというのがありますね。」と今田が自分のゴルフをやらせてもらえていないゲーム方式に苦労している。
明日の最終日トップのスペインとオーストラリアの22アンダーに8打おいていかれる形となったチーム・ジャパン「明日は完ぺきなゴルフをしないとダメですね。明日は谷口さんの“生ガッツ”が7、8回出ないと難しいですね。」と明日の猛チャージに向け少しの望みをつないだ。スコアがあまり伸びないフォアサムでチーム・ジャパンは2日目に7バーディを取っているだけに爆発的スコアが出ればまだ十分逆転のチャンスがある。チーム・ジャパンのスーパー・ミラクル逆転劇に期待したい。

3Rは思うようなゴルフをさせてもらえなかったチーム・ジャパン 
谷口もショットを曲げてラフへ 
今田も自分のゴルフができなかった 
最終18番ホールは生ガッツのお陰で今田はバーディ









