記事

グレッグ・ノーマン2日間ともに手堅くパープレーでトップと1打差の2位に浮上

1番からバーディ発進のノーマン
ノーマンが今日も魅せてくれた。往年のプレーを思い出させてくれているオーストラリアの”ホワイト・シャーク”ことグレッグ・ノーマンが、昨日に続き2日目もパープレーの70でイーブンパーをキープしてトップと1打差の2位に浮上した。

昨日1番ホールでいきなりボギー発進だったノーマンは、2日目は打って変ってバーディ発進。

ロイヤル・バークデールで1番難しい6番ホールでは、ドライバーで打った球が左ラフへ、セカンドもフェアウエイをとらえる事が出来ずに3打目もグリーンオンならず2パットのダブルボギーで万事休す。がしかし、続く7番Par3では5m入れバーディ、8番でも3mを沈め6番のダブルボギーを帳消しにした。

最終18番ではピン手前20ヤードに2オンしたにも関わらず、そこからファーストパットを6mカップをオーバーし奥の下ったグリーンエッジへ。見事そこからパターでカップインのパー。大歓声が湧き上がった。

ノーマンが今回好調の理由を探ってみた。フェアウエイキープ率は全体の平均が54.01%と半分以上の確率で各選手は、ティショットでフェアウエイをとらえているのに対し、ノーマンは46.43%とティショットは決して良いとは言えない。では、どこが他の選手より優れているかというとグリーンのパーオン率にその答えがある。全体の平均が47.21%と強風の影響でなかなかグリーンをとらえる事が出来ない選手が多い中、ノーマンのアイアンの精度は58.33%とその正確さがうかがえる。

過去、メジャーのタイトルをなかなか捕る事ができなかったノーマンは、当時”無冠の帝王”とまで言われた。が、1986年に初めてのメジャータイトルである全英オープンで優勝するとそれから7年後に再び1993年の全英オープンで優勝する事が出来た。あれほどまでの実力者ノーマンが全英オープン以外のメジャーで優勝する事が出来ないのはとゴルフ界の七不思議のひとつであった。ただひとつ言えるのは、ノーマンが風が強い全英オープンで2回優勝しているのは、先程のデータが物語っているようにスパ抜けたアイアンショットの精度にあると言っても過言ではない。

テレビをご覧いただいているゴルフファンの方は、土曜日、日曜日のグレッグ・ノーマンのアイアン・ショットに是非とも注目していただきたい。

”ホワイト・シャーク”がロイヤル・バークデールのグリーンに牙をむく。
  • いつ見てもこのポーズは素晴らしい
  • 返しのパットを決め拍手にこたえるノーマン
  • キャディと健闘をたたえる