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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2008

フィリピンのジュビック・パグンサンが暫定2位

最終18番で、5メートルのイーグルパットを3パット。絶好のチャンスをフィにして悔しがったが通算7アンダーは、暫定2位タイ浮上だ。

この日は、スタートするなり雷雨で中断。
1番のフェアウェイからすぐにクラブハウスに引き上げ約2時間半待たされたが「今日は特にアイアンショットが良かった」という好調の波は途切れなかった。

再開後の2番パー5で、残り220ヤードの第2打を3番アイアンで80センチにつけてイーグルを奪うなど65をマーク。
「週末にグッドポジションにつけて、明日からとても楽しみ」と、白い歯を見せた。

父・ワニートさんがプロゴルファー。
また、ワニートさんの弟、つまりジュビッグの叔父さんのレイノルドもプロで、日本ツアーで戦っていた時期もあるが、2人とも勝ち星はない。
「だから、お父さんたちより僕のほうが少しだけ上かな」と、おどけたが、プロ転向から2年目の昨年、インドネシアプレジデント招待で早くもツアー初優勝をあげているから胸を張っても良さそうだ。

目標は母国フィリピンの英雄、フランキー・ミノザ。
「というか、彼はスーパーヒーロー。僕の国で、プロになった人はみな彼みたいになりたいと思っている。もちろん、僕もそう」。
日本ツアーで通算7勝をあげている第一人者にならい、将来は日本で戦うことも視野に「いまアジアで修行中」というが、今大会で勝てば次週からすぐにでも出場権が得られる。

「ほんとだ、そういえばそうですね」とつい言ってしまってから、慌てて訂正。
「いやいや、まだそれを言うのは早いですよ」と一応は照れ笑いでごまかす謙虚さを見せたものの、内に秘めたものは相当なはずだ。

ジュビッグ・パグンサン
1978年11月5日生まれ。フィリピン出身。プロゴルファーの父の影響で自然とゴルフを始め、2006年にプロ転向。
ルーキーイヤーの翌年2007年に、インドネシアプレジデント招待でツアー初優勝をあげて賞金ランクは17位につけたアジア期待の若手のひとりだ。

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