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<昨年大会VTR> 「この優勝は、“チーム湯原”のおかげです」湯原の復活支えた人たち

その道のりは、苦難の連続だった。
特に、99年春に患った椎間板ヘルニアは、約2ヶ月間、寝ずの看病をしてくれた夫人 に、「いっそ殺してくれ!!」と叫んだほどの激痛に、選手生命も諦めかけた。
「こむら返りが、24時間続くみたいな感じ。トイレの便座に座ることもできなかっ た。体重は10キロ以上減り、見舞いに来てくれた友人の中には、(こいつ、死ぬんじゃない か)と、本気で思ってたやつもいたらしいです…(苦笑)」。
長い闘病で、変わり果てた自分の姿に涙した日もあった。
それが、再びツアー優勝を果たせるまでに、「奇跡的な」(湯原)復帰をとげたの は、「“チーム湯原”のおかげです」。
数年前からスウィングを見てもらっている米国人コーチ、ジョー・ティールさんと、 彼の日本での代行事務所『国際環境』の大原隆社長と、渕脇常弘・チーフインストラク ター。そして、日本PNF協会会長の市川重之さん。
昨年からこの3人と組んで、身体と、テクニカルな部分のリハビリに、徹底的に取り 組んできた。
さらに、ツアー連戦中は目が行き届かないこの3人のかわりに、「なんちゃってト レーナー」(湯原)をかってでたのが、夫人の啓子さんだった。
市川氏のトレーニング方法をマスターし、スタート前とプレー後のマッサージ、スト レッチの手助けをするため、今年に入って毎日のように湯原のラウンドにつきそう姿があった。
「今週、たまたまあいつが、来られなかったのが残念ですけど」と優しい笑顔を浮かべた湯原。
優勝インタビューで、“チーム湯原”の面々に、心からの感謝の気持ちをしみじみと 話した。









