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ルーキー・宮里優作も今週は早起き!

国内デビュー戦を飾った先週の東建ホームメイトカップ。14位タイで終えた最終日は、反省ばかりを口にした。

「良いときと悪いときの差が激しすぎる」
「アマチュア時代のプレーが抜けてない」
「もっとアイアンの精度を上げないと」
「パーセーブ率が悪すぎる」
「アマチュア時代の一本調子のショットでは通用しない」
「パッティングの距離感が最後まで、まるでつかめなかった」
「良かろうが悪かろうが、最後にはスコアにつなげていかないと・・・」

もちろん、今大会の目標は“デビュー戦での初優勝”だった。それでなくても、せめてトップ10入りはしておきたかった。ツアープレーヤー1年目は出場試合が限られるため、1戦も無駄にしたくなかった。
それだけに不本意なこの出だし。「イメージしているとおりに球が打てない自分に、腹が立って腹が立って。体力的には、あともう1ラウンドはいけるけど、今週はそういう点で“気疲れ”してしまいました・・・」とため息だ。
次に出場予定の4月の中日クラウンズまで、実家の沖縄と自宅のある仙台を行き来して、「デビュー戦で見つかった課題に取り組む」と最後まで厳しい表情を崩さなかった宮里。
そんな彼に、今週開幕のマスターズトーナメントは、かっこうの材料だ。世界のトップが集うメジャー戦は、お手本の宝庫。「朝からブラウン管にクギ付けです」
中でも注目選手は、タイガーはもちろんのこと、丸山、伊沢、ミケルソン・・・。「それと、ブラッド・ファクソン!」。
99年、20000年の米ツアーで平均パット数ランク1位のファクソンは「見どころ大」と、一目置いている。
今年1月、海外デビューだったソニーオープンインハワイ。パッティンググリーンでたまたまファクソンの練習風景を見かけ、その様子をひそかにビデオに「盗撮」(宮里)して帰ってきたほどだ。
「グリップ、目線、グリーンの読み・・・すべてが凄かった。何度もビデオで研究しました。今週のマスターズも、特に彼に注目して観戦したい」。
いずれは世界舞台での活躍を夢見るルーキーが、デビュー元年に見るマスターズトーナメントは、きっと昨年までとはまた違った味わいがあるのだろう。

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