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片山晋呉は7度目の挑戦

初出場の2001年から毎回、抱えきれないほどの課題を持ち帰っても、次に訪れた際にはコースの様相は一変している。
「やっても、やっても追いつかない」。
距離だけでも、8年前より460ヤードも伸びて、今年の総ヤーデージは7,445。
帰国するたびに「とても敵わない」と、つい弱音がこぼれ出ることもある。
しかしその一方で、ますます闘志は燃えさかる。
魔物が棲むというあのオーガスタを「次こそは必ず攻略してみせる」。
その一心で「全身全霊を傾けて」取り組んできたこの1年間を、再びぶつける時がきた。
片山晋呉が今週、自身7度目のマスターズに挑戦する。
年々姿を変えていくコースに悲鳴をあげつつ、確かな手ごたえもある。
昨年より今年、先週より今週、昨日より今日、そして今日より明日…。
「僕のゴルフも、格段に上手くなっていってるという自信がある」。
招待状を受け取るたびに、開封するその手が震えるという。
「何度来ても、自分がまたここにいられるんだという喜びを噛みしめる…。これはもう、出たものにしかわからない感覚だと思う」。
それほどの舞台に2005年から途切れることなく立ち続けている(4年連続7度目)という自負が支えだ。
「今年の目標は、自己最高順位の更新です」。
2006年の27位を上回る成績を残すと、強く心に誓った。














