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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2008

清田太一郎「どっちでも勝ちたい」

清田は本戦前日のこの日水曜日、谷口徹(右)らと和気藹々の練習ラウンド
優勝賞金4000万円をかけて、関西の名門・茨城カンツリー倶楽部で行われる今週の「アジアパシフィック パナソニックオープン」はアジアと日本、両ツアーの賞金ランクに加算される。

両ツアーの雄がしのぎを削る今大会に“アジア枠”から出場している日本人プレーヤーがいる。

プロ6年目の清田太一郎だ。

アジアに足を向けたのは2007年。
その前年末、日本ツアーの出場権をかけたQTのサードで失敗した清田は稼ぎ場を求め、アジアンツアーの予選会に挑戦。
ランク13位で資格を得ると、ルーキーイヤーにしてシード権を獲得した。

今年の日本ツアーは昨年のファイナルQTで出場権を取り戻したが、「稼げるならばどこへでも行く」と、今季も春先から積極的にアジアと日本を飛び歩いている。

その甲斐あって、今年3月にインドのニューデリーで行われた「ジョニーウォーカークラシック」で優勝争い。
残念ながら3打差の2位に終ったが、現在の賞金ランクは堂々の10位。
今回はアジアでの活躍から、今大会の出場権を得た。

「勝てるなら、アジアでも日本でも。チャンスがあれば、どこででも」と、清田はいうがここで勝てばいずれのツアーでも文句なしの初優勝だ。

しかも、アジアでの賞金王の可能性も出てくる。
「ひとつ勝てたら、きっとそのあと続けて勝てると思う」と自信を見せる清田には今週の会場でも声をかけてくるアジアの選手たちが絶えない。

「ここで活躍するためにはまず溶け込むことが大事」と必死になって言葉の壁を破り、存在感をアピールしてきた成果だ。
ここでも積極的に、英語でコミュニケーションを取る姿に何より成長のあとを感じさせる28歳。
今度は母国ツアーでの活躍で、その実力を見せつけたい。

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