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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007

この日2人目のホールインワンは小田龍一

スコット・レイコックのあと、すぐにまた続報が入った。小田が179ヤードの17番パー3で、ホールインワン。
レイコックと違い、賞の該当ホールでの快挙達成は二階堂酒造提供の100万円(決勝はウッドワン提供で300万円)。

思いがけない“副収入”は、確かに非常にありがたい。
しかしもっと欲を言えば「賞金ランキングに加えて欲しい」。
今季、ショットの不調で不振が続いている小田にはそれが偽らざる心境だ。

ツアーで自身初のエース達成よりも大切なのは、確実に予選通過することだった。

ツアーきってのおしどり夫婦。
この日も、やはり18ホールついて歩いていた妻の優子さんは、残り3ホールを残した時点で「あと2つバーディを取れば。1オーバーでなんとか予選通過できるかもしれない」と、知人と話していた。
祈るような気持ちで見守っていたその矢先。
夫が目の前で、一気に2打も縮めて驚いた。

プロ入り前の研修会や、チャレンジトーナメントのプロアマ戦で直接入れたことは何度かあった。
しかし、そのとき優子さんはたまたまその瞬間を見ていなかった。

「入れっ! ・・・てつい大きな声を出しちゃって。そのとおりに入って、しかもそのおかげで予選通過でしょう? ほんとうにびっくりしたし、嬉しかったですね」。

小田は、名前にちなんでその年のラッキーカラーの龍のイラストを、毎年ボールにプリントしてもらっている。
今年は、青のドラゴンだ。
専属キャディのジョー・エドワードさんを通じて受け取った記念のボールを、思わずおでこに押し付けた優子さん。「この色にして良かった・・・」。
まさに7番アイアンでのひと振りに助けられ、通算1オーバーで辛くも決勝ラウンド進出に、しみじみとつぶやいていた。

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