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日本プロゴルフ選手権大会 2002

< 今日のスポットライト >・ 「ひっそり家に帰ろうと…」

京海健二・大会名誉役員(KOMACC取締役代行=写真左)からお祝い金を受け取って、大喜びの山口。
 最終組からひとつ前のラウンドに、暗闇が迫っていた。
 その時点で、スコアは、12オーバー。
 「もう、あとはひっそりと、静かに家に帰るだけ…」と思っていた山口訓広(くにひろ=34歳)が、にわかにスポットライトを浴びたのは、203ヤードの6番パー3。
 「(風が)上げているし、少し軽めでピンの奥目に打つ」つもりで持った、3番アイアンでのティショットはそのままカップに吸い込まれた。
 自身6回目のホールインワン。
 「ああ、ピン方向には行ったな、くらいの感触だったのに、ビックリしました」

 実は、今大会の本戦出場権をかけて戦う、大会独自の予選会でも、エースを達成している。
 あれは、3月26、27日。会場のオーセントGCの、5番ホールだった。
 「また、本戦でも…。なんだか、不思議ですね」
 快挙達成にも、予選カットには遠く及ばなかったが、開催コースから20万円のお祝い金がもらえることになり、思わぬ収入に山口は、「ほんまに助かります」と、感謝感激だった。