記事

アコムインターナショナル 2001

「名前で呼ばれないから・・・僕も頑張らんとね(笑)」(首位の宮里聖志)

 弟の優作君は、先週の三井住友VISA太平洋マスターズで2位タイ。妹の藍ちゃんは、同じく、先週の女子ツアーで9位に。
 先週まで3週連続で予選落ちをしていた兄・聖志は、ツアー競技で大暴れするトップアマチュアの兄弟2人に挟まれ、ちょっぴり肩身が狭い。

 「優作に『おまえ、やるな』って誉めたら、『おまえもがんばれよ』だって! 藍ちゃんには、優しく『頑張って』って励まされたけれど、優しく言われると、なんだか逆につらかったりしてね(笑)」

 ツアー会場に来ても、仲間には、“聖志”と、名前で呼ばれることはめったにないという。“優作のお兄ちゃん”“藍ちゃんのお兄ちゃん”・・・。
 「中には僕にむかって『優作!』って呼んでくる人もいたりして、ね(苦笑)」
 そんな兄弟2人の活躍に、「悔しさはない」という聖志。「むしろ、優作の調子が悪いときは、『どうしたんやろう』と、かえって心配になるんです」

 しかし、そんな優しいお兄ちゃんも、この日初日は9バーディ、ノーボギーで大暴れ。62でまわって大会レコードを樹立、2位とは3打も差をつけ、初の首位発進だ。
 「2人の活躍は刺激にはなりますが、僕も、頑張らんといけないと思って・・・。あと3日間もバランスよく、バーディを積み重ねていきたい」
 今こそ、“聖志”の名を世間に轟かせるチャンス到来だ。

関連記事