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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2006

檜山敏行「今日は今日、明日は明日」

ミスパットをして顔をしかめる檜山
ホールアウトするなり、「やっぱりこれが俺・・・」とうなだれた檜山。この日3日目はショットが「行っちゃいけないところばかり行ってしまった」。
チャンスホールの12番パー5でも、「絶好のライから打ったのに、難しいラインが残って3パット」。
ボギーを打った。

土曜日は、ムービングデー。
「ピン位置も難しくなるし、しっかりプレーしないと、と思っていたのに。いつもどおり、謙虚さが足りなかったのかな・・・」。
この日も、ラフに入れたのはたった3回。相変わらずティショットは安定していたものの「このスコアって、相当アプローチ、パットが下手ってことだね」と、ため息をついた。

対して、同じ組の谷口徹のプレーぶりには舌を巻く。
特に、グリーン上。
「易しいラインは攻撃的に、難しいラインは徹底してミスしないように打つ。メリハリのあるパッティング。勉強になりましたよ。ほんと、日々勉強ですよ」と、饒舌に語ったあとは最後にポツリ。

「・・・まあでも、今だ勉強なんて言ってる年でもないんだけれど・・・」と、苦笑した。

37歳、プロ13年目。
「・・・でも、人生は最後まで勉強だよ」と、周囲に言われて小さくうなづいた。
今大会終了後には、出場優先順位のリランキングもある。
落ち込んでいるヒマはない。
「今日は今日、明日は明日。頑張ろう!」と、気を取り直していた。

檜山敏行ひやまとしゆき
1969年3月15日生まれの37歳。身長180センチ、体重88キロ。ゴルフが趣味だった父の影響を受けて、本格的にクラブを握ったのは15歳。名門・日大に進み、レギュラーで活躍した。
師匠は、2つ先輩の川岸良兼。「アニキがいなかったから、今の僕はいない」というほど、信頼を置く。
93年にプロ入り後、2000年にヘルニアを患ったつらい時期も、川岸の存在が支えだったという。

ファイナルQTランク46位の資格で参戦している今シーズンも、叱咤激励を受ける毎日。
この日3日目に74を打って初日、2日目の4位から16位タイに転落した檜山は、「今日の晩飯も、先輩に絞られるぞ〜」といかつい体を縮めていた。

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