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ケーダッシュセカンドチャレンジカップ in 茨城 2026
プロ13年目の黒木紀至が悲願のACNツアー初優勝!「勝てる日が来るんだな」
「ケーダッシュセカンドチャレンジカップ in 茨城」最終日は、降雨によるコースコンディション不良のためスタート時刻が何度か変更されたが、その後も天候の回復が見込めないことから、競技中止が9時45分に決定した。
これにより競技は36ホールに短縮され、第2ラウンドまでの成績をもって大会が成立、通算8アンダーで単独首位に立っていた黒木紀至(UMKテレビ宮崎)が、プロ13年目にして悲願のACNツアー初優勝を飾った。

「本当に勝てる日が来るんだなと思いました。本当に良かったです」
クラブハウス内で行われた表彰式の後、同郷である宮崎出身者を始めとした共に戦ってきた仲間たちから手荒い水かけ祝福を受けた黒木は、
満面の笑みを浮かべながら喜びを語った。
これまで10年以上にわたってレギュラーツアー、ACNツアーで戦い続けてきた黒木。
近年は若手選手の台頭も著しく、「昔に比べると、今は若手がすごくレベルアップしています。本当に勝てるのかなと思いながらやってきました。でも、やり続けてよかったなと思います」
長く勝利をつかめないことで、「このまま勝てないんじゃないか」と思ったこともあったが、黒木にとって大きな転機となったのはツアー18勝を誇るレジェンド藤田寛之に師事したことだった。
「藤田さんに習い始めて、もう4、5年になりますけど、そこから本当に良くなりました。最近は芹澤信雄さんにもスイングを教えていただいて、言われたことを忠実にずっとやってきました。徐々に、それを試合で出せるようになってきた感じです」
技術面だけではない。以前の黒木は、ピンを積極的に狙うあまり、リスクを考えないマネジメントになっていたという。
「僕はピンしか狙っていなかったんです。ピン手前とか、ワンピン右とかもなくて、届かないと入らないと思って、もうピンばっかり狙っていました。僕のマネジメントを見て、『お前のマネジメントは、予選落ち確定でホールインワンを常に狙っているマネジメントと一緒だ』と言われて。そこから、技術だけではなく、マネジメントについてもいろいろ教えていただきました」
今回の優勝のキーとなったのは、第2ラウンドの最終9番ホールだった。
黒木はこの時点で首位争いの渦中にいたが、「ボードは見ていなかったです。自分の中でワンチャンあるかな、1位か2位だろうなとは思っていました」 パーなら明日の天候次第では優勝が見えてくる状況で、黒木はプレッシャーのかかるショットに臨んだ。
「もう勝負だと思ってセカンドを打つ前からずっと水を飲んでいましたよ。興奮もしていて、これはヤバいと思ってひたすら(笑)」本人曰くちょっとテンプラ気味だったそうだが、グリーン奥に着弾し最後のパーパットを沈めた。これが優勝につながるウイニングパットとなった。
これまで2022年の九州オープンで優勝するなど着実に実績を積み重ねてきた黒木。2024年には「エリートグリップチャレンジ」でACNツアー自己最高となる4位に入り、2025年にはQTランキング6位の資格でレギュラーツアーにも本格参戦。
「去年は一時期賞金シード圏内にも入っていたんですけど、あと10万円ぐらい足りなかったんです。ダンロップフェニックスとカシオがちょっと痛かったですね。カシオは1打差で予選落ちだったので、あそこを通っていればシードも分からなかったですけど……」
あと一歩届かなかったシード権。しかし、その悔しさも力に変えながら、少しずつ階段を上ってきた。

今回の優勝によって、来季レギュラーツアー年間出場権が付与されるACNツアーのポイントランキングの年間王者が見えてきた。
さらに、本大会の優勝者には9月24日から石川県の朱鷺の台カントリークラブで開催されるレギュラーツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」への出場権も与えられる。
「もちろん出場します。朱鷺の台カントリークラブは行ったことがないので、楽しみにしています。来週はANAオープンのマンデートーナメントに行きますし、マンデー予選に通ることが出来ればこの2試合は僕の中でも出られる大きな試合となるので、出られる試合は全部頑張らないといけないと思っています」
今回の優勝は、黒木にとって単なる「初優勝」ではない。長年積み重ねてきた経験、師匠から教わった技術やマネジメント、そして勝てない時期にも諦めずに続けてきた努力。そのすべてが一つにつながった瞬間だった。
「今回いいゴルフができたので、それを生かしながら、また一から頑張りたいと思います」
仲間たちから祝福を受けた黒木は、「やっぱり仲間っていいですよね。仲間がいたから、ここまで一緒にレベルアップできた。本当に最高です」

プロ13年目にして、ついにつかんだACNツアー初優勝。その先には、レギュラーツアーという新たな舞台が待っている。これまで積み重ねてきた経験と、今回つかんだ確かな自信を胸に、黒木紀至の新たな挑戦が始まる。








