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アコムインターナショナル 2001

「もっと良いプレーができる自信がある」

谷口徹・ディフェンディングチャンピオン

 ようやく、エンジン始動か。
 7つのバーディを積み上げて、作ってみせたガッツポーズは、「あまり早くから、ノリすぎてもだめですからね」と多少、抑え気味に。しかし、本音はやる気満々だ。「大好き」と言ってはばからない石岡GCで、ディフェンディングチャンピオンが、再び大暴れの気配だ。

 見せ場は11番、470ヤードの長いパー4。
 ティショットを大きく右に曲げ、林の中へ。
 4番アイアンを握った谷口は、木に遮られて視界の悪いグリーンめがけ、低いスライスでぶち抜いた。
 かろうじて、エッジに乗ったボールは、傾斜を利用してピンまで5メートル。これを沈めて、自ら「奇跡のバーディ」と呼んだ。

 「石岡は、非常にフェアなセッティングで、理にかなった、やりがいがあるコース。アバウトな距離感では、ピンは狙えない・・・。ファンの人にも、選手の凄さが、理解してもらえるコースだと思う。
 ここでやってはいけないことはすべて、分かっているし、普通に良いショットができれば、ちゃんと良いスコアが出るコースだということも知っている。
 僕はここで、もっと良いプレーができる自信がある」

 今季は、これまで賞金ランク24位とパっとしないが、相性の良い思い出のコースで、本来の勝負強さを取り戻しつつある。
 「やる気は、バックナインまで我慢して・・・。去年みたいに、最後に良いプレーで、真価を発揮できれば」と谷口。自信に満ち溢れている。

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