記事

ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2025

読書感想文は松山の「彼方への挑戦」@福井誠ノ介さん、13歳の夏

まだ13歳のアマチュアだが、こちらもISPS契約のホストプレーヤーである。
愛知県の東郷町立春木中学1年の福井誠ノ介(ふくい・せいのすけ)さんが6バーディ、2ボギーの「68」をマーク。

史上最年少予選通過も十分見える、4アンダーの27位でスタートした。




バーディをいくつ取れるかを競った先週も、初日を4アンダーの「68」で滑り出し、上がった直後は10位前後につけていたのに終わってみれば55位タイ。
「予選通過は気にせず自分のゴルフを」と、話していた福井さんだったが、カットライン上から出た2日目は、「欲が出てしまいました」と、2オーバーの74を叩いた。

13歳18日の予選通過なら最年少記録の更新だった。
「みなさんにも言われましたし、通りたいな、という気持ちが邪魔をしました」と、125位タイで実現できなかった。

「きょうは普通にプレーをして貯金も4打作れたので心に余裕を持って」。
今週こそ好発進を活かして改めて偉業を狙う。

12歳と67日でツアー最年少出場した昨年10月の「ACNチャンピオンシップ」から身長が10センチも伸び、現在は155センチ。
昨年末には、「風邪をひいて喉の調子がおかしくなってから元に戻りませんでした」と、声変りももう済んだ。

伸び盛りのクラブフィッティングはなかなかに大変そうだが、道具の恩恵もあり、今の平均飛距離は260ヤード前後。
「セカンドをUTや、ウッドで打つこともあるのでピンに絡むより乗せることを心掛けています」と、不足分はキャディで父の誠之さんと練り上げたマネジメントで勝負する。

北海道での自身初のツアー連戦には、夏休みの宿題を持参。
大会と大会の合間に提出を済ませたという読書感想文の課題本は、松山英樹による自叙伝「彼方への挑戦」で、「上手く行かないことも楽しむという、言葉が心に響きました」と“純心爛漫”。
「まだ理科と数学は残っているけど、理科はあと1、2ページほど」と、完成間近だ。

3歳でゴルフに興味を持ち、5歳でホールインワンを達成し、すでにパットのイップスも経験した。
すでに4社のスポンサーを背負い、22年6月から本大会主催の一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)からサポートを受けるなど、プロ顔負けのゴルフ人生を、着々と歩いている。

改めて13歳と25日目の決勝進出に挑む今週。
「今の自分のゴルフで、どこまで上位にいけるか知りたいです」。
実現できれば、何よりの自由研究が完成する。

関連記事