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南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2025

尊敬する米澤蓮の背中を追いかけて。唐下明徒が3位タイの好発進!

唐下明徒はこの試合がツアーデビュー戦だ。

2002年生まれで東北福祉大ゴルフ部を経てプロの世界へ。昨年のQTはファーストで敗退し、今季は出場機会がほとんど無い状況の中、推薦で出場した今週の試合で好スタートを切った。

 

この日は8バーディ、1ボギーの7アンダー64。ツアーデビューとは思えない堂々としたゴルフにはキャディの存在があった。

「今日は自分でもびっくりするくらいいいゴルフができたと思っています。今週は小学校からの同級生で、ライバルとしてずっとゴルフを一緒にやってきた寺西遼馬にキャディをお願いしました。彼がいいアドバイスや声がけをしてくれたので、普段通りのゴルフができました。自分の性格もよく理解してくれているので、時には煽ってきたり、そういうのが自分にとって逆にリラックスができてこのスコアに繋がったのかなと思います」。

 

唐下は広島県出身で高校2年の時に日本ジュニアを制するなど輝かしいアマ戦績を持っている。もちろん東北福祉大でも活躍が期待されていたが、3年、4年の2年はゴルフを辞めたいと思うほど、精神的に追い込まれていた。ショットはイップスのような症状でゴルフにならず、それがさらに唐下を追い詰めた。大学4年の時に受けたのが昨年のQTで、ファーストで落ちるのは無理もなかった。

そんな状況の中で支えになったのは尊敬する先輩の米澤蓮の活躍だったり、言葉だった。

「大学時代から岩手に呼んでもらって合宿に参加せてもらったり、今年もミズノオープンに呼んでもらい食事をご一緒させてもらいました。先輩の活躍する姿を見て、ここで終われないと強く思っています」。

唐下の飄々とプレーする姿はどこか米澤を思い出させる。今やレギュラーツアーの中心選手として活躍する先輩に追いつくためにも、今週のチャンスを活かしたい。