九州地方も梅雨入りし、天候が気になるところだが、今年も芥屋ゴルフ倶楽部で『LANDIC CHALLENGE 12』が６月11日（水）から13日（金）の３日間の日程で開催される。

大会前日のこの日は朝から雷雨＆霧とゴルフにとって最悪の天候にみまわれたが午後は回復。時折雨は落ちていたものの各選手が入念に最終調整を行なった。

中でも気合十分なのが芥屋ゴルフ倶楽部所属の八川遼だ。「遼」という字を見るとゴルファーなら「りょう」と読んでしまいそうだが八川は「はるか」と読む。福岡県出身の24歳。日本大学を経て2022年にツアープレーヤーに転向している。

なんと言っても目を惹くのが高校球児を彷彿させる坊主頭だ。芥屋ゴルフ倶楽部に入る際に社長に「プロテストに合格するまで髪を伸ばさない」と宣言。今年で３年目の坊主頭は今や仲間内ではトレードマークとなっている。

今週は推薦での出場となるため、結果で恩返しをしたいところ。「日頃練習をさせてもらっている感謝の気持ちを込めて精一杯プレーして上位でフィニッシュできるようにがんばります」。

上位進出の鍵を握っているのがパッティングだ。昨年のプロテストで不合格となってから長尺パターを手にした。さらに片山晋呉のYouTubeを見て「パッテイングは距離感だ」という内容にハッとして、パッティングを強化中。

それまで１mとか２mの入れごろ外しごろの距離の練習だけを行なってきた。そもそも距離感という概念を持っていなかったことは意外だが、八川は片山だけでなく、堀川未来夢など多くのプロゴルファーのYouTubeから新しいことを学んでいる。今どきの柔軟な発想を持つ八川が、ホームコースでその成果を存分に発揮できるかどうかに注目したい。

• 八川 遼