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〜全英への道〜ミズノオープン 2025

PGAツアーで戦う大西魁斗が今季国内初戦で目指しているゴルフは

今季国内初戦のPGAツアー選手が、首位と通算8アンダーの4位タイで決勝ラウンドに進んだ。
大西魁斗(おおにし・かいと)が2日連続の「68」。




でも、無風の初日と、長い時間、強風が吹いたこの日とでは、同じ4アンダーでも、手ごたえが違う。
16番のパー3で「唯一のミス」と、ティショットを左に外したが、パーを拾えた。
4バーディのボギーなしで回り切り、「昨日よりは全然ティーショットも良かったですし、今日全体ではいいゴルフ」と、納得できる。

昨年の米二部コーンフェリーツアー「UNCヘルス選手権」で初優勝し、ポイントランク25位に入ってPGAツアーに昇格した。
ここまで12試合で、予選突破はまだ2試合。ポイントランキングは189位と、思うような結果は出ていない。
「練習場ではいいイメージがありつつコースに行ったらかみ合わない。それが満足いかないところ。練習場とコースでのスイングが若干変わってしまうので。どうすればマッチできるか。そこを模索中」と過密日程の合間をぬって緊急帰国。

2019年から指導を受ける内藤コーチとつかの間の猛特訓を重ねる中で、本大会の出場を決めた。

「確かに、ショートゲームはすごい鍛えられたかな、と思うんですけど。耐えるゴルフよりも軽々とバーディが獲りたい」と試行錯誤の中で思い描くのは、PGAツアーで君臨する選手たちの姿。
「150人出る中で、100人はそんなに変わらないと思うんです。でも、上50人は全然ゴルフの内容が違う。難しい、っていうのは分かってたんですけど、自分の実力がそこに追いついていない。そこをどれだけ詰められるか」。

多少、調子が悪くても、たとえ立ちづらいホールでも関係なくビッグスコアを競うトップランカーたち。
「追いつけない差ではない。行けなくはないですけど、どうやって確実に上に行けるか。日々練習しています」。

今週は、上位3人に「全英オープン」の資格がある。
「もちろん、全英にも行きたいですし、ちょっとでもゴルフが上手くなったらいいな、という思いで今回、来ました」。
成長のあかしとして初のメジャー切符を主戦場に持ち帰る。

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