アウトコースからスタートした内藤寛太郎。1番パー４のセカンドショットを直接放り込み、いきなりのイーグルスタートを決めた。その後、5番、6番を連続バーディとして好調なプレーを続ける内藤の次なるスーパーショットは8番パー４だった。ティショットでグリーン近くまで持っていくと、そこからチップインイーグルを奪取。なんと前半の9ホールで、しかもパー４でツーイーグル。内藤自身も初めての出来事に頬を緩めた。

後半こそ１バーディ、２ボギーと伸ばすことができなかったものの、首位タイは上々のスタートと言える。

「ここは去年予選落ちしていると思うんですけど、コースが難しいですよね。ティショットも狭いですし、今年は特にグリーンが硬いので尚更難しくは感じています」。そう言いながらもゴルフの感触は良い。

今季はABEMAツアーの開幕戦でプレーオフに残りながら敗れているが、ゴルフの状態は悪くない。その要因の一つがオフに強化してきたショートゲームにある。

「今日に関しても、正直ティショットはそれほどいいわけではなかったですし、曲がっているホールもあったんですが、その中で10番、11番以外はうまくリカバリーできたかなと思っているので」。

今の内藤にはゴルフの調子が悪くてもそこそこのスコアでまとめられる地力がある。あと２日間も、自分に期待せずにゆっくりとやるだけだと気負っていない姿が印象的だった。