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LANDIC CHALLENGE 9  2022

ルーティンワークで開眼!?山本太郎の新発見!

山本太郎にとって今年は初めてのABEMAツアーフル参戦になる。それだけに意気込んでいた部分も大きく、初戦からとにかく結果を出すことに焦っていた。その前のめりな気持ちが悪循環を生み出して、開幕からの3戦中2戦で予選落ちと思うような結果を残せないでいた。

そこで今週は気持ちを前に出し過ぎずに淡々とやることに決めた。

「今日のゴルフで、やっぱり気持ちの面が大きいんだということがよくわかりました。今日は普段の練習ラウンドのような気持ちで淡々とやることを心がけたんですが、結果的に落ち着いたプレーにつながってこのスコアが出せたんだと思います。上々です」。

「落ち着いてプレーする」と言葉で言うのは簡単だが、プロであってもそれを試合で実践することはなかなか難しい。そこで山本が見直したのがルーティンワークだ。

「打つまでの秒数を今日は意識してやりました。構えに入るまでの時間を揃えるようにしたんです。前は大事なイーグルパットに時間がかかっていたり、ダボパットなのにすぐに打ってしまっていたりまちまちだったんですけど、全てのショットで揃えるようにしたら迷わなくなったんです」。

まだ初日が終わったにすぎないが、この日得た感覚は山本自身かなり大きい手応えがあったようだ。

「仮に明日のラウンドで悪いスコアを出したとしても、今日やったことを積み重ねることが大事なんだと思っています。自分の中では新発見なので、今日の経験を大事にして明日も淡々とやりたいと思います」。

技術面にしてもマネージメントにしても、試合中になにかを試すというのはかなりの勇気が必要になるが、それをしなければ次のステップにが上がれないことを今日のラウンドで悟った山本。

明日も自分自身をきっちりコントロールすることができれば、初優勝も見えてくるはずだ。